キッチンの換気扇やレンジフードをリフォームで交換する時の注意点

「換気扇から変な音がする」「換気扇やレンジフードの油汚れが落ちない」「換気扇が壊れた」という不満を持っている方は、そろそろ換気扇・レンジフードの交換またはキッチンをリフォームする時期かもしれません。

キッチンの換気扇やレンジフードは、システムキッチンに欠かせない存在です。しかし、長年使用していると使い勝手が悪くなったり、故障したりすることがあります。リフォームでの交換を考える際には、いくつか注意が必要です。新しい換気扇やレンジフードを選ぶ際に失敗しないために、商品の選び方について解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

キッチンの換気扇とレンジフードの違い

日々の料理で出る油煙や臭いを、効果的に外に排出するためには、「換気扇」や「レンジフード」の存在が欠かせません。しかし、「換気扇」と「レンジフード」には違いがあり、それぞれの特性を理解することで、最適な選択ができます。まずは、キッチンで使用される換気扇とレンジフードの違いについてご紹介します。

換気扇とは

キッチンや浴室、トイレなど幅広い場所で使われる換気扇は、シンプルな設計が特徴です。壁や窓に直接設置され、羽根の回転によって空気を外に排出します。キッチン用の換気扇として一般的なプロペラファンやシロッコファンは、汚れが溜まりやすい一方、構造が簡単なため、価格が安く掃除もしやすいのがメリットです。

レンジフードとは

レンジフードは、特にキッチンでの使用を想定して設計された換気装置です。コンロの上部に設置され、広いフードで油煙を効果的に吸い上げ、ダクトを通して外に排出します。レンジフードは内部にフィルターや整流板を備えており、油分を含んだ煙を効率よくキャッチする構造が特徴です。最近のモデルには、撥油コーティングが施されていたり、自動洗浄機能が搭載されていたりするため、清掃の負担も軽減されるよう工夫されています。

キッチンの換気扇の耐用年数やリフォームする時期の目安

キッチン換気扇の耐用年数とリフォーム時期の目安についてご紹介します。

キッチンの換気扇の耐用年数

一般的に、キッチン換気扇の耐用年数は 約10〜15年 と言われています。この年数は使用頻度やメンテナンスの頻度にも左右されますが、10年を過ぎたあたりから、徐々に部品の摩耗や劣化が見られ始めます。

キッチンの換気扇をリフォームするタイミングの目安

以下のような症状が現れた場合は、換気扇のリフォームや交換を検討する目安です。

換気扇の運転音がうるさい

異音や振動が大きくなってきた場合、モーターやファンが劣化している可能性があるので、交換してもいい時期です。長時間の連続使用や油汚れの蓄積でモーターに負荷がかかると、故障につながることがあります。

煙や臭いの吸引力が低下する

換気扇が正常に動作しているのに、油煙や臭いがうまく排出されていないと感じる場合、ファンの油汚れやモーターの摩耗が原因かもしれません。

換気扇についた汚れが落ちにくい

定期的な清掃でも、フィルターやファンの油汚れが取りきれなくなってきた場合、交換が必要です。特に、フィルターが目詰まりしやすくなった場合は、交換のサインといえます。油を多く使う料理が頻繁に行われるキッチンでは、通常より油汚れが溜まりやすく、故障リスクも高くなります。

電気代が急激に上がる

劣化した換気扇は、性能が低下するため消費電力が増加し、電気代が上がることがあります。

自動洗浄や新機能を導入したくなった時

最新のレンジフードには、油汚れがつきにくいコーティングや自動洗浄機能が搭載されたものもあります。清掃の手間を減らしたい場合や、より効率的な換気性能を求める場合もリフォームを検討する良いタイミングです。

キッチンの換気扇やレンジフードの選び方

キッチンの換気扇やレンジフードは、選び方を間違えると、換気性能が十分に発揮されず、掃除が大変になったり、機器自体が早期に故障する原因にもなりかねません。ここでは、キッチンの換気扇やレンジフードを選ぶ際に考慮すべきポイントをご紹介します。

デザインとサイズ

レンジフードや換気扇のデザインも、選ぶ際の重要なポイントです。キッチンのインテリアに合わせたデザインを選ぶことで、統一感のある空間を作り出すことができます。最近では、スタイリッシュなデザインや、カラーバリエーションが豊富な換気扇も多く登場していますので、見た目にもこだわりたい方はデザインにも注目してみてください。特にオープンキッチンの場合、デザイン性を重視しましょう。

掃除のしやすさ

換気扇やレンジフードの清掃は、使用頻度が高いほど重要です。油汚れが蓄積しやすいため、清掃が簡単なものを選ぶと便利です。

自動洗浄機能付き換気扇

自動洗浄機能付き換気扇は、内部のファンとフィルターを自動的に洗浄する機能を備えています。内部にお湯を循環させることで、油汚れを効果的に落とし、掃除の手間を大幅に減らします。この機能により、定期的な掃除が不要になり、常に清潔な状態を保つことができます。

オイルスマッシャー機能

オイルスマッシャー機能は、回転ディスクを使用して油分を分離し、油をオイルトレーに集める仕組みです。この機能により、約9割の油分が入口でブロックされ、換気扇内部に油汚れが溜まりにくくなります。オイルトレーは簡単に取り外して洗えるため、メンテナンスも非常に簡単です。

シロッコファン

ファンとフィルターが一体になっているシロッコファンタイプは、従来のプロペラ式の換気扇に比べて油汚れが付きにくく、掃除がしやすいです。フィルターやファンにコーティングが施されているものも多く、汚れが落ちやすく、中性洗剤で簡単に落とせます。また、シロッコファンは静音性が高く、吸引力も強いため、効率的に換気を行います。

ノンフィルター換気扇

ノンフィルター換気扇は、フィルターがないため掃除が非常に簡単です。このタイプの換気扇は、整流板を使用して吸引力を高め、油汚れが付きにくくなっています。整流板は撥油加工が施されているため、拭くだけで簡単に掃除が完了します。また、フィルター交換の手間も省けるため、長期的に見てもメンテナンスが楽です。

音の静かさ

換気扇やレンジフードは運転時に音が発生します。音の静かな製品を選ぶことで、快適な調理空間を保つことができます。

フィルターの種類と交換頻度

換気扇やレンジフードには、油煙をキャッチするフィルターがついていますが、このフィルターの種類や交換頻度も選ぶ際のポイントです。

メッシュタイプやカセットタイプなど、フィルターの種類によって清掃や交換の手間が異なります。交換頻度が低いフィルターや、洗浄可能なフィルターを選ぶと手間が少なくて済みます。また、フィルターが簡単に取り外しできるタイプを選ぶと、清掃や交換がスムーズに行えます。

省エネ機能

エネルギー効率を重視する場合、省エネ機能を搭載した製品を選ぶと電気代の節約にも繋がります。最新のレンジフードや換気扇には、省エネ設計が施されているものが多いため、長期間使用する場合は省エネ性能にも注目しましょう。

メーカー比較

では最後に、キッチンのレンジフードのメーカーを比較解説いたします。レンジフード掃除は主婦が嫌いなキッチン掃除第1位といわれており、近年各メーカーでは使い勝手や掃除のしやすさを重視した設計を行っています。

LIXIL　よごれんフード

高速回転するディスクが油の浸入をブロックするので、掃除が面倒なファンやフード内部に油汚れがほとんど溜まりません。従来品に比べて、ファンやフード内部の汚れは約1/10に低減されています。また「風量おまかせ運転」で、煙やニオイを逃しません。高精度温度センサーがついており、油煙が発生するような高温を検知した場合には「強運転」、水蒸気が発生する温度のときは「中/弱運転」を自動で選択して風量を調整。油煙の広がりをしっかり抑え、省エネ運転も実現します。自動洗浄付きや静音タイプもそろっています。

(c)LIXIL

TOTO　スーパークリーンフード、ゼロフィルターフードeco

TOTOのシステムキッチン、ミッテではスーパークリーンフードが採用されています。撥油コートを施したファンが回転することで、ファンに付着した油が弾け飛び、換気量の低下の原因になる付着油を軽減します。フード本体のお手入れは、整流板の手前を外して裏側をふき掃除。凹凸が少なくお手入れが簡単です。上位機種のザ・クラッソにはゼロフィルターフードecoを採用。スーパークリーンフードの機能に加えて、整流板が手前と奥が外れる両開きになっているので、取り外しが簡単です。対面キッチンに対応できるバリエーションもあります。

Panasonic　ほっとくリーンフード

パナソニックのほっとくリーンフードは、ラクウォッシュプレートや整流板でほとんどの油を捕集します。ファンに付いてしまった油は、使い終わる度に自動高速回転で飛ばして集められ、ラクウォッシュプレートにたまる仕組みです。集まる油は、1年間でわずか計量スプーン3.5杯。ラクウォッシュプレートは、年に1回ワンタッチで着脱して、食器洗い乾燥機で洗えます。従来レンジフードよりファン取付位置が約14cm低くなって手が届きやすく、お掃除がさらにラクになりました。

クリナップ　とってもクリンフード、洗エールレンジフード

とってもクリンフードはフィルターをステンレス製のプレートにすることで、お手入れがとても簡単になっています。プレートはお皿を同じようにスポンジで簡単に汚れを洗い流すことができます。シロッコファンの着脱は工具不要、ワンタッチです。上位機種ステディアに採用されている洗エールレンジフードなら、ボタン1つでフィルターとファンをまるごと自動洗浄。また自動排熱運転や省エネナビで消費電力が抑えられます。

キッチンの換気扇やレンジフードのリフォーム施工事例紹介

では、実際にオンリーワンリフォーム石友で、キッチンの換気扇やレンジフードをリフォームした事例をご紹介します。これからリフォームを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

キッチンリフォーム～プロペラファン交換で安心＋音も静かに／石川県津幡町

https://www.onlyone-reform.co.jp/works/11361/

• 費用：4万円
• 工期：1日間
• 築年数：30年
• 施工エリア：石川県河北津幡町

このお家のレンジフードは、プロペラファンが故障してしまい、レンジフードとしての機能が果たせなくて困っていたようでした。レンジフード自体はまだキレイで使える状態だったので、本体はそのままで、プロペラファンのみの交換をさせていただきました。

パナソニックの金属製プロペラファンFY-25EM5に交換をしました。このプロペラファンは、金属製なので、防火対策にもなり、また音も静かで、お客様にご満足いただけました。

キッチンリフォーム～築２２年のレンジフードを交換／石川県かほく市

https://www.onlyone-reform.co.jp/works/7256/

• 費用：12万円
• 工期：1日間
• 築年数：22年
• 施工エリア：石川県かほく市

このお家のレンジフードは、経年劣化による傷みがあったので、新しいレンジフードに交換しました。

TOTOのスーパークリーンフードに交換し、凹凸がなく、お手入れしやすいものになったので、お客様も満足していただけました。TOTOのスーパークリーンフードは、一番お掃除がカンタンでフィルターもない構造なので、おすすめの商品です。

キッチンリフォーム～新しい加熱機器で簡単お料理ライフ／石川県金沢市

https://www.onlyone-reform.co.jp/works/6340/

• 費用：47万円
• 工期：1日間
• 築年数：30年
• 施工エリア：石川県金沢市

お手入れがしにくいレンジフードと、グリルの掃除がしにくいことに悩まされており、お問合せをいただきました。

TOTOのスーパークリーンフードに新しく交換をし、グリルはパナソニックのラクッキングリルにしたことで、手入れの手間が以前よりも減り、料理が快適になったと、満足していただけました。

キッチンリフォーム～キッチンの世代交代／富山県射水市

https://www.onlyone-reform.co.jp/works/9054/

• 費用：89.5万円
• 工期：2日間
• 築年数：48年
• 施工エリア：富山県射水市

このお家の換気扇が、不調になり発火の恐れもあるということで、お客様が不安に思われ、お問い合わせいただきました。また、キッチンの高さも合っていないということで、レンジフードとキッチンの交換を行いました。

レンジフードは、パナソニックのスマートフードⅢを取付け、普段のお手入れがしやすくなり、また、お客様の身長の高さにあったキッチンを選んだので、とても喜んでいただけました。

キッチンリフォーム～台所が昭和から令和へ／富山県富山市

https://www.onlyone-reform.co.jp/works/7796/

• 費用：100万円
• 工期：5日間
• 築年数：30年
• 施工エリア：富山県富山市

このお家の換気扇とコンロが、古くなって故障したので、交換したいというお問合せをいただきました。換気扇とコンロだけの交換を考えていましたが、思い切ってキッチン全体のリフォームをご検討されました。

最新のシステムキッチンになり、レンジフードもお手入れしやすいものになりました。LIXILのシエラI型に変えたことで、キッチン全体も明るくなり、お客様にご満足いただけました。

まとめ

いかがでしたか？キッチンの換気扇やレンジフードを交換する際は、この記事を参考に、後悔のないリフォームをしてくださいね。

オンリーワンリフォーム石友では、換気扇やレンジフードの交換リフォームなどの小さな工事から、キッチンやお風呂、トイレなど水まわりリフォーム、LDKや外壁リフォームなども行っております。お家のお困りごとがあれば、お気軽にお問い合わせください。